日本の「異界」文化を解り易く解説
これまでにも『神隠しと日本人』『呪いと日本人』等を上梓して来た小松和彦氏が本書で取り組むのは「異界」である。

「異界」即ち、
私達の住む世界の“向こう側”の世界について、
具体的な物語を例に挙げながら読み解いており、
非常に親しみ易い一冊であった。


本書で取り上げているのは《長谷雄草紙絵巻》《大江山絵詞》《玉藻前草紙絵巻》《俵藤太絵巻》《浦嶋明神縁起絵巻》《天雅彦草子絵巻》《御曹司島渡》《是害房絵詞》《狐草紙絵巻》《付喪神絵巻》『死霊解脱物語聞書』の11作品である。

恐らく、
これ等の物語を既に御存知の方達はこの一覧を見ただけで、
本書で扱っているのが鬼、
狐、
天狗、
妖怪、
幽霊、
そして竜宮城等、
多岐に亘っている事がお解かりであろう。

そして本書は、
単に物語の紹介で終わる事無く、
そこから垣間見られる日本人の観念や価値観、
時代背景、
物語構造の特性等を丁寧に解説しているのだ。

勿論、
こうした内容に関連して、
陰陽師、
様々な呪具や道具を含んだ“モチーフ”、
或いは異類婚姻等についても言及しているので「異界」を題材に多くを学ぶ事が出来るに違いない。

更に、
序章では「異界をめぐる想像力」と題して「異界とは何か」という根源に迫っているし、
また、
最終章では近世に於ける異界の変化について論じている。

全体の構成も非常に解り易く纏められていたように思う。


因みに、
各章で紹介されている物語の内容や解説も面白いが、
個人的には最終章が最も興味深かった。

何故なら、
ここでは江戸時代を中心にユニークに発展した「異界の変容」について論じており、
何よりも私達と異界との密接さを感じる事が出来るからである。

特に、
百物語に代表される怪談会、
妖怪の活躍とキャラクター化等、
「文化としての異界」に焦点を当てているのが面白かった。


本書を読めば、
私達日本人が如何に「異界」と付き合い、
如何に「異界」を捉えて来たかという事が良く解る。

勿論、
非常にコンパクトに纏められている分、
若干の物足りなさを覚える方もいるかもしれないし、
中でも小松氏の著作を数多くお読みになっている方にとってはやや淡白な印象が残ってしまうのではないか…という懸念もあるのは事実だ。
異界と日本人 (角川ソフィア文庫)

その他の感想

認知症でも使用できます。
分冊がすばらしい
【原因はケーブルにあるのか、それとも製品のほうか】それを抜きにすれば、まあ悪くない。
さすがグラミチ、履きやすい
機械翻訳の可能性が知りたかった
安いですけども
Wii版だけは酷い出来
カッコいいかと思いきや
便利な物があるんですね~♪
1~2人なら十分です!
ドラケンのディティールアップには必要。
新たな仲間も加わり、漸くパークにも活気が…
コスパで良いと思います。
購入された方のレビュー通り
小さい!とにかく小さいです
目的が違うから可もなく不可もなく・・・
EXだけ単発でBDを出してほしかった
下巻を読書中ですが
さすが、ソニー
アニーの意外な一面が・・・
伸ばしかけでも・・・
この本で、韓国と日本の感性の違いを楽しめる
使命の意味
目標が非常に明確で、かつ実現する手段が豊富で具体的! 教師に限らず、普通のビジネスマンなどにも非常に役立つ本です!
期待してたのに・・・
QNAPの増設用に。
夏休みに行く前の予習をすべく購入
ミノルタって綺麗に写りますね。
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