激しさの奥にあるもの

日蓮という人については、
とにかく、
すごく情熱的な人だったらしい、
というイメージを持っていた。

そして、
正直、
なぜそこまで激しく生きねばならなかったのか、
少し疑問でもあった。

もう少しうまく立ち回ることもできたのではないか、
と……。

しかし、
この本を読んで、
少し謎が解けた気がする。

日蓮の激しさは、
国を思うゆえ、
平和を願うゆえであり、
また、
仏の御心をどこまでも追い求めるがゆえだったのだ。

今、
この日蓮が生まれ変わっているとも聞く。

それが真実ならば、
その意味するところは何であるのか。

今と言う時代の持つ意味を改めて考えさせられる。