通常あまり耳にすることのない、文学者当人による受賞時の痛快な本音
オーストリアの小説家かつ劇作家であるトーマス・ベルンハルト(1931‐1989)が、
若き日に受賞した数々の文学賞のうち、
9つの賞について、
受賞時のエピソードを書き残している。
愉快な本である。

文学者が作品を書き発表する、
ということはそれなりの内的必然性があってのことで、
なんら世間的な報奨を目的とするものではないだろう。
そうは言っても、
賞を授ける側と受ける者との間に生じるコトが、
ひとえに気持ちの良い賞賛と感謝の念だけで出来上っているわけではないらしい、
ということは想像できないわけでもないのだが、
それにしてもこのように当事者によってあけすけに、
読者にとっては面白く描かれている文章は珍しい。
それは例えば、
賞を容易に拒否できない受け手の事情や受ける際に生じる屈辱的なこと、
それに、
授与する側の心ない言動や虚栄心等々なのだが、
あけすけに描くことで、
作者の人となりや文学観がくっきりと浮かんでくる。

また単に物議を醸す点だけでなく、
作者自身の自伝的エッセイの側面、
すなわち受賞にまつわるエピソード、
その中で描かれている知人等登場人物との関わりは印象深く、
単純に読物としても面白い。


末尾には3つの賞の受賞時に行なったスピーチと、
言語・文学アカデミーへの「退会の辞」も掲載されている。
スピーチは聴衆をケムに巻くような、
もしくは、
人間存在に対する「見切り」というか、
多くの人が予期するような「挨拶や抱負」とは違う、
詩のような、
哲学的箴言のような、
わかりにくいゆえにどこか魅かれる言葉が並ぶ。
作者独特の聴衆への敬愛に満ちた謝辞なのかもしれない。
「退会の辞」は、
アカデミーに向けて切られた胸のすくような強烈な啖呵である。


結果的にこの本は著者の死後刊行されたようだが、
著者としては生前発表するつもりだったに違いない。
末尾にある「編集付記」が、
この本の成立事情を解説しており、
「訳者あとがき」がこの作品の内容について解説している。
私のもらった文学賞

その他の感想

一長一短ですが 使い方次第では。。
日本映画ならではの政治エンターテインメント!
便利で使い易いです。
飄々としていて痛快。楽しかったです。シリーズ第二部にも期待しましょう
軽い着心地
FC不如帰を作った監督が監修したソフトウェア
プレイレベルなんぞ気にせず遊びましょう。
小さすぎるほど小さいサイズ
再度挑戦
1個入りです
ズレにくいであってズレないではない
新品として購入したが、新品ではないものが届いた
潮の高さ、時間、月齢、六曜全部わかります
大変じゃい!
天然成分100%が重要!
純正表記間違ってませんか?偽物です。
12ヶ月からつかえるとありますが
あかぎれが 治った?
懐かしい磁石式携帯将棋盤
まぁ、普通。だけど、幾つかキラリと光る特集があるのは、流石は時空旅人。9~18世紀までと、ソ連解体後の日露の歴史解説は面白い ( ゚д゚)ウム
なんてことない素材を使った、チキンソテー、野菜炒めの美味しさはびっくりでした。
どうにもな
聴き応えのあるベストアルバム
漫画だと侮る無かれ
ハンカチはやはり見て、触って買うべきと実感した!
固まる猫砂に慣れている猫には不向きかもしれません
これほど洒落っ気があり、解りやすい医学図書があっただろうか。
伊丹万作や清水宏がみたくなった
セラミドin
戻る