国の競争力の決定要因に関する大著
 本書は「国の競争力を決定するものは何か」という壮大なテーマに挑んだ大作である。
本書の最大の貢献は、
プロジェクトチームによる事例研究と歴史研究を積み上げた上で、
国の競争優位を作り上げるメカニズムについての理論体系を構築し、
各国の経済的成功を研究するための全く新しい枠組みを提示した点にある。

 従来、
国際競争力を議論する代表的な理論的枠組みは比較生産費に基づく国際貿易論であったが、
その分析枠組みは技術や要素条件を所与とした静学的アプローチであり、
かつ主に貿易を通じた国際経済関係を前提としたものであった。

 しかし、
現実には、
国の競争優位は少数の関連産業の集積に支えられており、
それら企業の継続的なイノベーションや改良、
そして企業の多国籍化こそが競争優位の重要な源泉となっていることをポーターは指摘した。
そして彼の分析の焦点は、
それら企業集積内で発生するイノベーションの源泉は何かという動学的側面に向けられる。

 その上で、
ポーターは競争優位を分析する単位として従来の産業という区分ではなく、
関連産業の集積であるクラスターという概念を新たに提示する。
さらに、
イノベーションに必要な諸条件を、
「ダイヤモンド」―「企業の戦略・及びライバル間競争」、
「要素条件」、
「需要条件」、
「関連・支援産業」―として整理する。
そしてこれら各要素の相互作用のシステムとして国の競争優位形成のメカニズムを明らかにしたのである。
この枠組みにより過去の様々な国々の成功例を解明してゆく様は、
知的感動を呼び起こすのに十分である。

 本書の提言は、
経済学・経営学などの学問にとどまらず、
政府の政策立案にも多大な影響を与えた。
本書の影響で、
政府の政策は従来の自由放任か介入かという狭い枠組みではなく、
クラスターの発展に必要な諸政策―ベンチャーキャピタルの育成、
産学連携、
高度で専門的な教育・研究機関の整備など―に軸を移したのである。
国の競争優位〈上〉

その他の感想

ニアフィールドリスニングに向いている
パラグラフをどう構成すればよいかがよくわかる
ネタバレ含む。閲覧ご注意下さい。
評価0が無いので1
アドラーさん、今日もひとことよろしくお願いします!!
複数台、複数種類個購入しました。
経済的です
自分にもできた!感謝!
作品は最高でした! ただ、現在本編が再生できなくなりました。 特典ディスクは問題ありません。
Reゼロが気になっていたので
IDE接続のHDDもまだ使い道がある
素晴らしく切れる!
DVD付きを是非にオススメ
エピファニー集
スモールビジネス用NASとしても使用できます。
20年ぶりにガンプラ
目当てのページが少ない!
多くの可能性を持った、APS-C一眼の覇王!!
小さいバックをさがしていました
大学受験のつきあい
改善
初めてでも分かりやすい。
田舎では入手難
また購入かな
カラオケマイクも挟める
最強トリートメント
お父さんのロマン
これで海外旅行の心配が少しでも軽減すればと思い購入しました。
3Eに期待してましたが
NO PACKAGE CASE
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