TMが30年続けてこれた意味のわかる作品

2012年から再始動して、
映像作品としては6公演分5作品目にあたります。

TM NETWORKとしてはこのスパンでこれだけの枚数が出るのは異例ではないでしょうか。

30周年の締めになる30TH FINALの今作は、
小室さんが言っていたように、
30年分のベストライブという感じではなく、
TM NETWORKとして自信をもって演奏できる曲、
2015年のサウンドでリビルドしたらカッコいい曲、
30周年として意味のある曲が選曲されていて、
あの曲も聞きたかったというのもありますが、
概ねどのFANKS!も納得できる選曲になっているのではないでしょうか。

特に3曲目の「Children of the New Century」に至っては、
かつて「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」に収録されるものの、
さわりのみでインスト作品としての収録、
FINAL MISSIONでもインストとしての演奏で、
トリビュートライブ版は考えないとして、
TM NETWORKとしては完全版の収録がなく、
遂に収録されました。

FANKS!からすると世界観がTM NETWORKを代表する1曲なので、
しかも2015年バージョンというカッコ良いアレンジと、
炎の特殊効果を用いたステージ演出で本当に嬉しい作品に仕上がっています。

映像に関してはavexに移籍して以降、
Incubation Priodの時もそうでしたが、
カメラワーク、
BDを意識した映像の綺麗さは健在。

特に今回はLED映像のみがステージセットなので、
コントラスト調整や映像選定も大変だったと思いますが、
納得できる編集に仕上げてくれています。

当時、
ライブのINTERMISSIONでの映像が過去3年間のライブのベストショットだったので、
収録されるといいなと思って見てたのですが、
14分間丸々収録されていてこのあたりにavexの「FINALだからできるだけLIVEに近い収録で感」の愛情を感じます。

BD収録時間は154分！
TM NETWORKの歴史の中でも過去最長の収録時間です。

これもメディアがBDなどになった産物ですね。