これは王子様を救う御伽噺(ネタバレなし)

この作品は、
私が大好きな作品「死神と少女」に携わったお2人が出す新作ということで発表当時から追っておりました。

そのこともあり贔屓目な感想ではあるのですが、
参考になればと思いレビューを書かせていただきます。


まず、
最初に言いたいのは大正×対称アリスは発売順にプレイしてくださいということ。

そして一人一人の物語を、
そして結末を迎えること。


この作品は一つ一つで完結しているように見えてしていません。

一つ一つが繋がっています。


それだけは絶対に守らなくてはいけないと思います。

ネタバレも厳禁です。

特にエピローグはネタバレの宝庫ですので、
エピローグだけやるか！ということだけはしないで下さい(笑)

さて、
ここからは全巻プレイを踏まえた上で書いていきますね！

この作品はとにかく伏線回収がとても上手く、

無駄な設定が何一つありませんでした。


例えば、
主人公有栖百合花の話し方はとても独特です。
ところどころに英語を混ぜ、
かなり変わった印象を受けます。

しかし、
この設定には彼女の思惑が絡んでいるのです。


他にも様々な設定や謎や歪みがありますが、
それらは殆どが伏線であり、
答えなのです。


御伽噺のアレンジもそもそも上手く、
それぞれの物語としても非常に楽しめたのですが、
真相が重くとても面白い。

おそらく多くの人は予想を裏切られると思います。

真相は面白いが、
キャラクターによって扱いの差が目立つような作品はちらほら見かけたことがあります。

この作品はそんなことはありません。

攻略対象一人一人に救いがあるので、
終わった後のモヤモヤ感はありません。


ただ、
かなり好みが分かれる話であるのは間違いありません。

主人公含めキャラクターの設定が無理だ、
という方もいるかもしれません。

この物語は、
有栖百合花以外はヒロインにはなれません。

この御伽噺は有栖百合花による愛の贈り物なのです。