職場での幸福感を求めている方には是非

業務上、
或いは職場における幸福を追い求めるための本を探しているのであれば、
この本がお薦めだ。
誇張や学術的用語を用いず、
知恵を授けてくれる。
静寂なる叡智の中にいるダライラマは、
共著者であるハワードカトラーとの対談の中で時折ジョークを交わしながら考えを述べて行く。
法王は博識な仏教徒である。
法王の最高の瞬間は、
チベット仏教最高学位（仏教哲学における博士号）の最終試験に合格した時に初めて訪れたと言う。
仕事というものは、
その人にとり天職である限り、
慈善事業であれ、
利益追求を目的としたものであれ、
必ず一種の高揚感を齎す。
ダライラマも瞑想修行中に退屈を感じることがあるという。
これには俗世界に生きる我々労働者は親近感を覚える。
活字体として確固たる論拠を持った書ではあるが、
もしこれが音声付のものであれば更に良かったかも知れない。
日々繁忙を極める法王に時間的な拘束があるからということだけでなく、
やはりナレーションというものはやはり人に感動、
共感を与える、
和ませる効果がより大きい。
読み手にとっては、
読み進んで行く上でより深い感動を受ける他、
より短時間に本に入り込むことができるだろう。
それがダライラマ法王の肉声によるものであれば尚更だ。