志望先の総合情報と科目別傾向の把握に有効な定番過去問集~難化傾向の分析をフィードバックして柔軟性の涵養も

浪人生の指導などに用いています。


定番なので、
過去問を中心に、
受験上事前に必要と思われる関連情報も含め、
まとまって記載があるのがうれしいと思います。

科目別攻略アドバイスのところは、
経験者による割と懇切な指摘がなされている感じで、
よいと思います。

傾向と対策（科目別）のところも、
日頃の自分の勉強方法と比較方々じっくりとよんでみるとよいでしょう。

とくに、
例年の標準的傾向と並べて高難度など特異性の目だった問題については、
都度指摘があるので、

その年のその問題がなぜに難化したのか、
と疑問を持ちながら、
十分解いてみることをおすすめします。

難化した場合には、
前年の受験生たちの平均的な出来が割とよかったこともありうるので、

難化の方向を含め、
志望先の傾向をよくつかんだうえで、
必要な対策を追加的に練るとよいでしょう。

予測できる範囲ならば、
難化といっても限度があるでしょうから、
対策は可能だと思います。


内容的には、
同学の場合、
割と明確な出題方針があるようなので、
まずはそれになじんだうえで、

問題文のみならず、
工夫された設問文や選択肢のほうにも十分留意し、
等分に配慮する姿勢が大事かと思います。

その意味では、
センター試験ほどではないにせよ、
かなりの誘導性も窺えますから、

その導きにのった有効な解答を、
その場で捻出することが喫緊でしょう。

ぜひ正答率を高める工夫を、
と思います。

問題文の自由度や、
選択肢の紛らわしさ、
要求される知識の細かさ、
時間の足りなさなど、

気になる点は多々あるにせよ、
どの受験生も同じ条件なので、
とくにその点での差は少ないでしょう。


本書にもあるように、
指標となる参考書や問題集にあたるべきことはもちろんですが、

結局当日解くのは赤本にも記載の過去問のような問題なので、

日頃の学習過程に過去問の傾向を極力調節的に反映してゆくことも念頭におくとよく、

また同じ問題を何度か用いて、
解答経路を総点検してもよいと考えられます。

類似問題に本番で遭遇した際に、
きわめて有効かと思います。