A moving story of a dog fated to become a wolf leader

1897年、
カナダのユーコン川流域で金鉱が発見され、
雪原でソリを引く頑健な犬の需要が急増、
体重60キロのバックは使用人に連れ出され売り飛ばされてしまいます。
シアトルについたバックは、
仲買人から手ひどく殴られたあと、
持ち主に引き渡されました。
極寒のカナダは、
南国育ちのバックにとっては何から何まで苛刻な世界でした。
敵は自然だけではない。
仲間の犬も油断のできない大敵です。
隙を見せて倒されたが最後、
むさぼり食われてしまいます。


頭のよいバックは優秀な先導犬になりますが、
犬は人手から人手に渡る財産です。
新しい主人は、
ソリも犬もカナダの自然環境も何もわからない若造でした。
危険を察知して動こうとしないバックは、
半死半生のめにあわされますが、
ソーントンという男に救われます。
バックはソーントンのために離れ業を演じ、
その評判はカナダ中に鳴りひびきました。
しかし、
カナダの荒野を往来するうちに、
バックのなかに流れる先祖のオオカミの血が、
オオカミたちの咆哮に反応するようになります。


本書は、
ブックワームのステージ３（語彙数1,000）。
英語はやさしく読みやすい。
４０頁に満たない小冊子ですから、
一気に読むことができます。