その人をその人のまま、愛するということ。
その人をその人のまま、
愛するということ。


 十数年前、
大島渚監督に人生相談をお願いした。
「多忙な監督のこと、
断られて当然」と諦めていた矢先に、
監督ご本人から返事をいただいた。
「お受けします」。
未熟者で、
弱小出版社に勤める駈け出しの編集者である私に、
監督は敬語で接してくださった。


 週に一度、
相談項目をファックスで送り、
実際に会って監督から回答を得る。
そんな形で連載が一年あまり続いた頃、
ご自宅に伺った。
少し緊張してインターフォンを押すと、
門の向こうに和服姿の小山明子さんの姿が……。
門から玄関へと案内してくださる小山さんの美しさに嘆息した日を今でもはっきりと覚えている。
「パパ」「ママ」。
大島監督と小山さんはお互いにそう呼び合い、
息子さんたちが幼かった日の話を楽しそうに聞かせてくれた。
「今、
これに夢中になってるの」。
小山さんは、
当時はやっていた心理テストを試み、
お二人の回答に、
私たちは「さすが、
ぴったりのパートナー!」と頷き、
笑い合った。


『パパはマイナス50点』──小山明子さんが著したこの本は、
大島渚監督への愛に満ちている。
「何もできないからこそ愛おしい」。
テレビのトーク番組で小山さんが語ったこの一言が全編にあふれ、
思わず胸が熱くなる。
女性情報誌の人生相談で、
大島監督から学んだ実に多くの人生哲学と、
監督にしか教えていただけなかった美学を今思い出している。


 人間の尊厳とは何か。
幸福とは? 私は、
20代後半に大島監督に出会えたことを誇りに思う。
そして大島監督を通じて、
女優として輝く以上に、
奥様として、
母として、
私たちが嘆息するほどに美しい女性の先輩、
小山明子さんにお会いすることができた日を宝のように感じる。
大学を出たての入社試験で私はこう書いた。
「そのとき、
何をしていてもいい。
大地にしっかり立って、
この手で誰かの背中をしっかり抱きしめる。
そんな人に私はなりたい」。
小山明子さんの『パパはマイナス50点』を読み直すたびに、
私はこの言葉をかみしめている。


 
パパはマイナス50点 介護うつを越えて 夫、大島渚を支えた10年

その他の感想

買わない理由が見当たらない!
ゴムがかなり窮屈です
中期哀愁系SEBの最高傑作!
待ちに待った本格アケコン!操作感も良く気に入りました!
買い換えた甲斐がありました。
使いたい曲があったから…
安い。大満足。
自分も輝きの中に
最高な日も最低な日も、私に会いに来てよ。若さ失っても酸素失っても必ず目印でいるよ。
難易度は最近のゲームにしては高め?
とんでも無いです。
言い訳ばかり聞かせられてうんざり
32ページに誤記があります。
かわいいけどページ数が少ないです
買うなら新品が◎
一つの形のユニットで
本格的にイタリア語を勉強したい人にはオススメします。
著者がいつかは書かねばならなかった一書
表題曲△、カップリング曲◎
センスが感じられる絵柄
小型、軽量、多ボタンマウスの有力な選択肢
喜んでくれて良かったです。
画質に期待してはダメです
希望の物
FEマウントの実質的な撒き餌レンズ
綺麗な状態でした。
いまどきの柴事情
読み返したくなる得難い一冊!
うゅ…的な顔付き
300円はお安いです!!
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