設定は面白いがキャラクターに魅力が無い。描写が素人レベル

過去の記憶が消された少年達が謎の巨大迷路から抜け出そうとする話です
毎日変化する巨大迷路や謎の機械モンスターなど設定は面白いのですが、
自己中なキャラクターや低レベルな描写が台無しにしてる
リアル鬼ごっこで有名な山田悠介さんの小説に似てるなと思いました。
両者ともに設定ありきで小説を書くので最初は面白いが最終的には尻すぼみになる

主人公トーマス達がいる巨大迷路：グレードにはグレーダーと呼ばれる少年が60人ほどいるのですが、
その大半は名前すら紹介されません。

まともに描写される主要登場人物は７人くらいでその他少し名前が出る脇役が５人くらい。

トーマスはすぐ叫んだりキレたりするような奴だし他の仲間も似たような感じで感情移入出来ません。

またトーマスとテレサ以外のキャラに特にこれといったスキルがなく魅力に欠けます
全体的各キャラクターの見せ場が無く、
それぞれの性格がよく分からないまま終わってしまいます

ストーリーテリングは素人が書いたのかと思うくらい下手なので所々読みづらかったです
それとグレード内で使われている独自なスラングがとてつもなくダサく、
現実のティーンエイジャーが使うとは到底思えません
殆どの謎は今作では明かされないので答えが知りたかったら次巻を読まなければなりません。

それでもそこそこ楽しめたので星は３つです