高得点をめざす方には全く不向きな本です。

TOEFLを過去2回受験、
Speakingは23点を取得、
現在26点を狙い勉強中です。

近くの書店に在庫がなく、
高評価のレビューを頼りに購入しました。

一通り使ってみて、
本の内容に疑問を感じ、
投稿しています。


確かに初心者・中級者の方には、
良い練習にはなると思います。

しかし、
テストの問題形式に準拠していない問題・解説が散見されており、

20点後半を目指すには、
正直なところ全く物足りないものだと感じました。


たとえばQuestion3のエクササイズ（P88-)について。

リーディングパッセージの内容が散漫していますが、
過去の試験及び公式問題集を見る限り、

リーディングパッセージはテーマと2つの理由の説明という決まった型があります。

また4点満点解答例では、
両方の話者の言ったことを説明しております。

しかしETSのオフィシャルガイド171ページによれば、
「片方の話者の意見を説明」することを求められており、

かつ「質問で聞かれていないことは答えなないことが重要」とあり、
この解説に一致していません。


このように、
問題が実際のテストに沿っていなく、
解答例もETSの求める模範解答とは言い難いものです。


20点以下の方が、
解答例を参考にしつつ「話す」こと自体の練習をするには良書で、
星は二つにしていますが、

TOEFL対策、
ましてや表紙にある「4点満点を獲得するための解答法」という意味では的外れな本です。

専門学校の研究所員が書いた本の割には、
オフィシャルガイドの中身にさえ沿っておらず、

真面目に高得点を狙っている人に対して、
きわめて失礼な本だと思います。


20点を超えている方であれば、
本書のを買うのはお金の無駄ですので、

オフィシャルガイド・問題集か、
洋書を入手されることを強くおすすめします。