こういう本が読みたかった…

こういう本が読みたかったんだ…とうなってしまった。

スピリチュアルな本があれこれ面倒くさい手順や儀式で不快な記憶や感情を切り離そうとしている中、
ミラーニューロンに例えた著者の説明で「なぜ急に不愉快な思いがわくのか、
能力は同じでも出来ないキャラにされてしまう人とチヤホヤされる人がいるのか」がわかった。


本のお写真を見るにコンプレックスなど無縁そうな著者なのですが、
ご自身の経験や相談者のエピソードもとてもわかりやすい。
そして最初のページの、
「書こうとしてるのに、
本当は書きたくない」。
根底に常にじわ〜っと流れている「怒り」のような感情などの実に掴み所のない部分を絶妙に表現してくれているなぁ…と思った。
日本人は他人の目を気にし「怒る」という感情表現をしてはいけないと思い、
我慢して押さえつけていて表面上は怒りなど見えないが、
「実は皆心の奥底でじわ〜っと怒っていたり絶望を感じている」んだろう…。
他人基準のストレスを流されているとは気づかずに、
「自分が悪い」と思いながら。


「浮き輪モード」というワードは「効く」とか「効かない」というものではなく、
「気づいたら意識を切り替える宣言をする」というものだと思う。

「無意識さん」から読み、
あまりの読みづらさに辟易してしまったのですが、
このミラーニューロンはセルフ突っ込みがなく読みやすいです。
（セルフ突っ込みも読者を催眠に入れる意図があってかもしれませんが）それ以前に、
この本を読むと読まないでは全然違う気がしました。
お勧めです。


ひきこもってみたり、
学校や社会で下に見られる経験があるほど共感できる内容です。
何も感じなかったり、
共感出来ず不快感を感じる人はある意味喜ばしいのです…それは自分が下の２ではないという証ですから。