教材としても作品としても、センス抜群！

映画を使ってリスンング力をつけよう、
ってよく言われます。
でも、
気に入った映画の台本が必ずしも手に入るわけでもないですし、
英語学習に向いている本物の映画って、
正直、
なかなか見つかりません。


そんな折、
大学の英語の先生から、
この著者の『映画英語のリスニング』と『ストーリーで学ぶ英語リスニング』を勧められました。
ストーリーが抜群におもしろいのと、
すぐにでも使える英語表現が満載で、
リスニングの独学で大変お世話になりました。


今回の『恋するブルックリン』は前作までの刑事もの、
医療ものとは異なるラブコメです。
前作とは異なる範疇の、
日常生活で使える表現がたくさん盛り込まれています。
教材用に作られた物っぽくなく、
話にスピード感もあって全然飽きません。
音声も学習者用に手加減した不自然さがないところが良いと思います。
手心を加えられた教材で自信をつけても、
ネイティブと話した時に全然ついていけない、
ってこと、
よくありますからね。
音楽もJazzyで凝っていて、
教材って感じではなく、
普通におしゃれな映画かドラマのように、
気持ちよく楽しめます。


前作までは、
個々の音の解説や練習が先でしたが、
今回はプロソディ（イントネーション）から始まっています。
解説がわかりやすいので、
この順序での学習もありだな、
と思いました。
どちらにしても、
ここまで全ての学習ポイントを気前よく一冊で網羅したリスニング教材はないと思います。
また、
ラブコメが英語習得に有利だという理由がよくわかる作品で、
英語の勉強のひそかな楽しみができました。
乞う、
続編。