善人からよりも、悪人から、より多く学ぶものである
チェーザレ・ボルジアは15世紀から16世紀初頭のルネサンス期のイタリアで活躍した武人・政治家。
日本では同時代のヴェネチア共和国の外交官マキアベリィが有名であるが、
著者は日本ではなじみが薄いこの若き英傑を取り上げる。

ローマ法王を父に持ち、
10代にして枢機卿の地位に着く。
その後還俗し、
ローマを中心とした中部イタリアで法王領を平定し、
勢力範囲を広げる。
妹のルクレッツィアは美人で知られ、
兄チェーザレの意の元、
政略結婚を何度も重ねる。
小国に分裂し、
フランスやスペインといった大国の干渉が絶えなかったイタリア。
外交と政治と軍事が密接に繋がり、
権謀術策、
陰謀、
実弟や実妹の夫も対象とする謀殺、
昨日の敵は今日の味方、
敵の敵は味方、
とばかりに活躍し、
政情をリードしていく。
その現実主義で合理的、
怜悧な判断、
革新性など、
戦国期の織田信長あたりを連想するが(ルクレッツィアはさながらお市の方か?)、
チェーザレの全盛期は20代と遥かに若い(彼は32歳までしか生きなかった)。

活躍が華やかならば、
その運命の変転も劇的。
ローマ法王の父とともにマラリアに罹り、
自らの運命を変えてしまう・・・(毒殺されたという説は著者は退けている)。

後年の「ローマ人の物語」で十二分に発揮されている、
著者独特の小説でもなく、
伝記でもない、
という著述スタイルは本作でもすでに現れている。
ただし、
「ローマ人」では、
カメラを寄せたり、
引いたり、
時として現代から時代全体を俯瞰したりと、
自在な視点で描いてあったのに対し、
本作はまだそうした自在な領域には達していないように思える。
チェーザレを見つめる著者の視点は一定で、
舐めるように対象を描き出すものの、
内面には入らないのが、
やや物足りなく感じられた。

しかしながら、
日本ではなじみのうすい人物の紹介でもあり、
またともすればその芸術史的な側面からのみ語られることが多いルネサンス期イタリアの描いたという点で大変興味深い一冊である。
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (塩野七生ルネサンス著作集)

その他の感想

さっぱりして良いですが…
やっぱりいいねえ!
視界良くフィットします。
中毒性の高い楽曲ラインナップ
軽くても安心の強度
2枚入りってのがセールスポイントかな
当分プレイし続けてると思います
目線のグラフィックが邪魔、作品を殺してる。
中国製のキット
薄さを求めてるなら◎
一度でもカビが発生すると効果が薄い?
コンパクトでグッド!
価格よりは良い感じ。
中国市場は13億人と言う妄想
エスプレッソ
バクバク食べます。
定番の使いやすさ
お値段以上♪
乾燥の痒みを抑えられて◎(リニューアルの変化はわかりませんが)
冬場に使うには一工夫必要かも
鼻の低い人には向かない
やられまっした・・・
Tomy tom
はがき調整が不要
鈴木このみさんの透き通る歌声に癒やされます
8ヶ月で壊れました⇒対応はOKでした
蛭子の哲学を理解する上で欠かせない1冊
本編が賛否両論の2期
ルクシル
丁度良く
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