不思議な二人がコンビの連作短編集
 三浦しをんさんの文庫最新刊です。

 箱根駅伝を描いた「風が強く吹いている」で更に爆発的に知名度をあげた彼女ですのでいまさら紹介をしなくてもいいかと思いますが、
彼女は作品や内容によって文章のスタイルががらりと変わる方です。
シリアスなタッチから軽妙なもの、
そしてエッセイでの破壊力満点の語りのスタイルまで自由自在にタッチやスタイルがかわります。

 本書は、
その中ではわりあいとかっちりとしたスタイルで書いた小説になると思うのですが、
基本設定と話の運びがユーモアたっぷりなので、
読みやすかったです。

 主人公は、
多田というバツイチの便利屋と、
真冬の寒い日にバスのベンチで再会したかつてのクラスメートの行天。
二人は、
さして親しかったわけではなく、
むしろとある因縁があって卒業してから一度も会ったことがなかったのですが、
再会したその日からずるずるとコンビを組むことになります。
やむなく、
仕方なくコンビを組んだ多田は行天の変貌ぶりに首をひねります。
学生のときは無口で学校では一言も話さないものの勉強もスポーツもできるデキスギくんだった行天は、
大きくなったら、
何故だかだらだらとしていて、
住む家もなく着のみ着のままで、
真冬なのにサンダルしかはいていないような変な大人になっていたからです。
多田は、
そんな彼にイラっときたり呆れたり嘆いたりしながらも一緒に事務所兼自宅で共同生活を営みます。

 そんな彼らがいくつかの事件を解決していくうちに、
二人の抱えた過去や想いが明かされていく連作短編集という体裁の本書。
コンビ探偵もの特有のかけあいの面白さや、
一つの事件をめぐる考え方の違いや、
絶妙のコンビプレーなどもしっかり楽しませてくれますし、
連作全体を通じて二人がじょじょに気持ちの交流を深めていく過程等もしっかりと描かれていて楽しめます。

 三浦しをんさんの著書で、
男性二人の共同生活、
と紹介すると違うものを想像(ひらたくいえばBL)するかも知れませんが、
そういう要素はないですので、
そちらを毛嫌いする人も安心して読んでいただけます。

 本当に面白かったです。
 
 この作品、
うまく映像化できたらいい映画原作になるんじゃないかなと思います。
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

その他の感想

キティがお気に入り
値段相応とは言えません
前触れもなく、特別ではない、普段の日に友人へプレゼント
タイトルは気にせずどんな職種にも役立つ!
伊東屋の歴史,ここにあり!
日本の家庭料理って凄い!でしょ。
初心者には硬い
うざい、うざすぎる
2人の急展開
京都
参考になることとならないこと
小論文が苦手な人にとって最適なテキスト!
買わなきゃ損!
自然な音だが高音部の味付けが好き嫌いの分かれ道。
加工のヒントに最適
時間と本代が無駄になった
海へ大冒険!
豪快すぎる男だ
書くのも楽しい
演奏者選択がいいですね
結構使えますよ
デザインがいい。
bookoffで購入しました
ネーミングの妙
スキレット用に
4点杖なのに
回転ヘッドよりも好きになれる!
タイトル通り「絵を読む」ことの楽しさが!
DTMレコーディング用のステレオラインセレクターとして購入
戻る