スケッチが苦手な人にこそお勧め！

数あるスケッチハウツー本の中でも、
だんぜん中身が充実。


まず、
これでもか、
と、
てんこ盛りのスケッチが、
眺めているだけでも楽しい。
さらに、
話しかけるように、
手取り足取りの懇切丁寧な解説がわかりやすい。
しかも、
スケッチの基本、
遠近法や透視図法についての豆知識みたいなコラムもあり、
読み物としても楽しい。


もったいぶらずに、
シンプルに描く方法を、
惜しげもなく公開しているところに、
筆者の「スケッチは楽しいよ」という気持ちが素直に感じられて、
和みます。
というのも、
筆者自身が、
小学校の夏休みの絵日記で挫折、
長い間トラウマだったのを、
大学の授業で（建築専攻だった）写真をスケッチすることで、
思いがけず、
スケッチがすいすい描けて、
気がついたらはまってしまったという体験があるから。

（巻末には、
建築を学ぶ人に向けて、
図面の描き方にも触れています。
）

「次の休み、
小さなスケッチブックと鉛筆もって、
出かけよう」そんな思いに駆られる本です。

（ちなみに、
スケッチに行くときの持ち物までスケッチで披露してます、
筆者。
これがまた、
かわいくて、
しかも参考になる）
それと、
著者紹介も、
写真ではなくて自画像！　徹頭徹尾スケッチというこだわりに思わずにやりとさせられます。

とにかく、
抜群にコスパが高いので、
スケッチ本をどれか一冊というなら、
この本がベスト　バイです。