iOSアプリケーションのUIやUXデザインに役立つ多くのノウハウが含まれています。

本書のタイトルに含まれる「iOS 7」、
「最新のフラットデザインに対応」に惹かれて購入したのですが、
それ以外の部分も良い意味で予想を裏切る充実ぶりです。


本書の構成は、
以下の3つに分けられています。


1. UIデザイン基本概念
2. UIパーツ
3. デザイン実践

「1. UIデザイン基本概念」では、
iOS 7のデザインコンセプトの説明から始まり、
iOS 7で変更されたUIの各概念を、
実際の機能(カレンダーや計算機等)を例に、
iOS 6の画面イメージとiOS 7の画面イメージを対比することで、
分かりやすく説明されています。


「2. UIパーツ」では、
iOSのアプリケーション開発で良く利用するコンポーネントの説明と利用する上での留意点、
及びiOS 7で変更になったポイントが説明されています。
この説明でも、
iOS 6とiOS 7の画面イメージを対比させているので違いがとても分かりやすいです。


なお、
アプリケーションアイコンについては、
本章の「2-5-1 アプリケーションアイコン」に記載があります。


「3. デザイン実践」では、
UI、
UX設計を行う手順や考え方が記載されています。
通り一遍等な説明だけではなく、
随所に著者の経験から得られた知識が散りばめられており、
実務で役に立つ内容が満載であると言えます。

当然iOS 7の特徴を考慮した内容も含まれています。


2014年5月5日現在、
iOS 7がリリースされてから既に半年以上が経過しておりますが、
フラットデザインは数年は続くでしょうし、
多くのノウハウが含まれていると言え、
一読に値する内容であることは間違いないと言えます。