世界の様々なことを考察するきっかとなる

2015-2016に続いて、
読んでよかったと素直に思える。


断言調で書かれているので、
これに拒否反応を示す人もいるかもしれないが、

思い込みや妄想ではなく、
彼なりに様々な情報収集をした上で述べているとわかるので、

彼の多角的な分析は参考になる。


彼の述べているように、
戦後日本人が「善良でおとなしい」国民となるように、

為政者たちが公にしてこなかったことにも言及してくれていて、

今一度日本人としてどう振る舞っていくべきかを考えるいいきっかけになる。

安保法案での左右の人々の議論が、
表層的で視点が足りない、

ということも気づく。


また、
日本はまだ真の自立した国家ではないということも実感するし、

島国だからかできていないが、
世界と日本を相対化して自分たちの悪い点を既得権益があっても変えていくべき、

中長期的なビジョンをもって制度を整えていくべき、

などの気持ちが強くなるはず。


そして、
日本の政治の中長期的なビジョンの貧弱さ、
目の前の選挙にとらわれた政治家の言動など、

与党や野党の政治家を見る目も変わってくると思う。

ただ、
結果的に今まで以上に日本の政党や政治家に失望すること請け合い。


目の前の仕事と余暇をどう楽しく過ごすかなどばかり考え、

日本や政治に無関心でのほほんと生きていてはいけない、

と実感させてくれる本だと思う。