ヒロイックな物語ではない
黒木亮の小説は、
読後の「満腹感」が忘れられなくて買ってはみるものの、
途中で放置している作品がいくつかある。
専門用語で展開されている部分の筋を追うのがつらくなる作品は特にそうである。
凄まじい量の情報収集と取材をもとに、
脚色によって正確性がないがしろになることを極力排している姿勢にはいつも敬意を表したい気持ちになる。
しかし、
カタルシスなどを感じることはあまりなく、
読後感は立花隆の作品に似ている。


この小説も所長をヒロイックに取り上げたものではない。
原子力の利権に群がる人間たち、
安全性よりもコストカットを優先する電力会社の体質、
原子力利用に際しての制度整備の遅れ、
電力会社における技術のわからないトップの意思決定、
総括原価方式による需要者負担の不公平など、
すでに知っていたことも含めて、
改めて業界の闇を詳しく知ることができたが、
「所長」は一社員に過ぎないため、
小さな抵抗はするものの、
ほとんどの局面では大きな流れに身を委ねるしかない。


そして、
東日本大震災による原発事故の場面は、
おそらくほとんどの読者の予想とは異なるものになっている。
「所長」はスーパーマンではなく、
大量の情報と訳のわからない本店や官邸からの指示に翻弄され、
睡眠不足と疲労でほとんど思考が回らず、
でも一つ一つ何かを決めていくしかない状況にあったことが分かる。
専門用語が細切れに飛び交い、
時に楽観的になり、
時に絶望し…こんなところに1分もいたくないという、
逃げ出したい臨場感を強く感じた。
おそらくこの場面は「東電テレビ会議」によるところが大きいと思われる。


総じて、
読んで損はない作品だが、
読み通すには少し覚悟が必要だろう。
池井戸潤的なカタルシスは皆無なので、
その点も注意が必要である。
ザ・原発所長(下)

その他の感想

すべてのスレピストにとって有益な一冊
次作の『戦争にチャンスを与えよ』にこちらの本の修正が加えられたので一つ減点しました。
LALALAND入り口でも楽しめた
沖縄で使いました
夏場も問題なくついています。
香ばしい香りと口当たりの良い味、この価格なら大満足!
ひどいものです
活用性は非常に低い
あまり意味が無いアルバム
使い勝手よい
セクシーなスカート
先進国の成長率低下と低金利は、一時的なものでは無い! 必然の帰結との目が覚める観点に強く共感
薄さと操作感が最高
美術館から帰って来て
一部不具合がありましたが
ちょっと太いかも
Amazonからの購入の際の注意点について
ケン
良作・・・だと思う!
サイズはMをお勧めします。
前の手袋をなくしたので
日本一の魚屋「根津松本」に選ばれたこの世でいちばん旨い魚
良く燃えます
リニューアル
気軽に摂取できるビール酵母!
デカイ 
ひもセットは別売あり。
OP-23
着にくいです
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