タイトルは一見すると「参考書」のようだが、、

蓋を開けてみると臨場感に溢れる物語のような一冊でした。

読み始めたら一気に最後まで読んでしまうほどの疾走感！
この本ではルネサンス期〜現代の流れ、
そしてそこから導きだせる歴史の見方について解説してあります。

世界史を勉強し直したいけど参考書はとっつきにくいし、
歴史マンガや小説では内容が薄すぎる・・・
そのように考えていた私にぴったりな内容でした。


「臨場感」と「疾走感」を感じられた理由は２つあります。

一つ目は歴史のワンシーンを切り取ったかのような描写が多いこと。

この本には、
「」で括られた歴史上の人物の言葉がふんだんに盛り込まれています。

そのため、
まるで自分の目の前で歴史が繰り広げられているような感覚に包まれました。


二つ目は読者が読み進めたくなるような問いが随所で投げかけられていたこと。

この本では「人間とは何か」「国家とは何か」というような問いが読者の好奇心を掻き立てます。

そして筆者は本の最後に問うのです。
「では、
あなたはどう生きるか？」と。

私はこの問いに大きな感銘を受け、
はじめて歴史を自分ごととして考えるようになりました。


歴史を単なる「物語」として捉えるのではなく、
そこから学んだことを「活用」し、
「行動」に移さなければいけない。

そんなことをじっくりと考えさせてくれる本に出会えて本当に良かったです。

歴史が好きな人もそうでない人にもお勧めします。