起業ノウハウ本としてはあまりに稚拙な内容

・起業準備には1500時間必要である。
その時間を確保するため、
早起きして15分単位で動け
・電車やバスなどで席に座り作業時間を確保するために、
午前6時半までに家を出ることが理想
・早起きの習慣をつけるためには・・・
・休日に2日間で10時間を確保するために、
例えば○時に起き、
洗面、
食事に○分かけたら・・・

公認会計士、
税理士などの資格取得までの勉強時間を例にあげて、
起業準備に1500時間かけることの必要性を長々と説いている。

しかし、
なぜ、
他でもなく「1500時間」が必要なのか、
その理由が「起業は準備が大切」に一貫しており、
まるで説得力がない。

個人的には、
「この資格には1000時間必要、
あの大学には500時間必要」などといった「形」だけの方法論は全く役に立たないどころか、
かえって悪影響であると思っている。

なぜなら、
それだけの時間を掛ければとりあえず大丈夫という安心感にすがり、
肝心の「作業」の質を向上させる努力を怠らせかねないからである。

本書では、
確保した時間の中で、
具体的な起業準備をどう効率的に行えばよいのかについては書かれていない。

「形」だけなのである。


さらに、
「起業準備のための喫茶店を見つける」「リフレッシュ時間を確保する」など、
起業に関して一歩踏み込んだ方法論が無く、

起業ノウハウ本としてはあまりにお粗末な内容といわざるを得ない。


他にも、
人脈、
情報、
経営知識の重要性を指摘しているが、
それぞれが数ある起業本の端々から寄せ集めたものの
表面をなぞっただけのような、
浅い内容である。


私は、
本書から得られるものは何一つありませんでした。