自伝ではない。

ラクウェル・ウェルチは原作がゴア・ヴィダルというだけの理由で『Myra Breckinridge』を見ただけ。
セックスシンボル時代の記憶は全くないのだが、
回顧展で喋る姿が話上手で面白そうな人だったので本書を買ってしまった。
往年のハリウッド話でも詰まってるのかと好奇心もあり。
そしたらナント中味は自伝ではなくて…人生論みたいな。
幼年時代の話が最初にわずかあるばかりで残りはエイジング論からフェミニズム（批判）論…美容論、
健康法、
ダイエット話に、
女性の健康学と女性医療の話、
化粧法からファッション…ヨガのススメ。
ラクウェル・ウェルチからそのようなお話を聞きたい方にはいいのでは。
最初のダンナが後年不動産屋として成功したとか書いてあるので金融危機後にどうなったのかなぁ、
とか思っているうちにヨガの素晴らしさとか語られるんで半ばで興味がなくなってしまった。
ビキニ姿のポスターひとつであっという間にスターになるあたりは時代を象徴していて面白かったかな。
しかもポスター女優の一発屋で終わらなかったのだからタダモノではない。
しかし本書を読んでも彼女のハリウッドの旅路はほぼ分かりません。
中味を確かめずに衝動買いをするとこういうことになるという好例にして教訓。
解説を読まずに買った私も悪そうなので、
三つ星。