株価の天井圏で売り、底値圏で買える武器

これまで「悲観で買って楽観で売る」とか、
こういうときが好景気で、
不景気だと指南する本はありました。


ただ、
この本は著者の10倍株の法則同様、
長期相場の売買サインがシンプルで真似できる。

しかも、
政策金利や日銀短観などメジャーな経済指標を戦後相場のすべての歴史に基づきルール設定してあり、
ここまで明確化されたものを見たことがない。


また、
相場の歴史と経済指標の大切さを学べる、
公民の教科書や相場の天底時の日経新聞見出しの研究はユニークだった。

1950年の大蔵省の総司令部への要請を読むと、
つくづく相場の歴史の繰り返しを感じた。


もっとも、
トモヒロバフェット指数やFF金利の読みとくルールの中身が非公開なので星を減らそうと思いましたが、
著者のブログで無料で公開されてるので、
まあ良しとしよう。
著者も全部教えたら自分の優位がまったく無くなるのは避けたいような記述があるのは誠意と全部公開された原則と武器には期待を感じた。


それでも、
他の方のコメントにありましたが、
もう少し本の字を大きくするなど、
出版社や著者は配慮があっていいと私も思う。
今回はベンツの売上で株価の先行きがわかる武器などのユニークさもあったので、
一応星5つ。