2000年以降のジャズを紹介したガイドブックの決定版の第二弾！

2000年以降のジャズをロバート・グラスパーを入り口にヒップホップやインディーロック、
ワールドミュージックなど幅広く紹介したディスクガイドの第二弾。
ロバート・グラスパーやフライング・ロータスのインタビューに加えて、
日本の雑誌にはほとんど出ていないような重要アーティストの大量のインタビューには今のジャズに関心を持っている人にとっては貴重な情報が満載です。
個人的にはアラン・ハンプトン、
クリス・ターナー、
マーカス・ギルモアのインタビューが嬉しかったです。
評価の高い前作よりも更にパワーアップしていると思います。

全部面白いですが、
一番お勧めなのはECMの特集です。
今までジャズの本でもきちんと紹介されていないこともあって、
（私も含めて多くのジャズリスナーが）どういう風に聴いていいのかわからなかった2000年以降のECMの作品の聴き方を教えてくれる斬新な内容になっています。
ここでも超貴重なマンフレッドアイヒャーのインタビューに加え、
他では読めないようなインタビューがたくさん載っているのもうれしい。

本の終盤に載っている「ポストロック」「コンテンポラリージャズ」「ジャズギター」「ミニマルミュージック」「アルメニア音楽」についての文章もありそうでなかった優れたものばかり。

前作以上の名著だと思います。
ぜひ、
続編を出してほしいです。