そうだったのか、そうでよかった。

いちウルフルズファンです。
活動休止となったときは相当荒れました。

抜けていたジョンBが戻ってきて、
さあこれからだと思ったら、
目に見えてギクシャクしているではないですか。

ライブで咬み合わないMC、
演奏中に目線が合わないし、
どこか作業的。

雑誌のインタビューも全体的に怖くて、
ぶっきらぼうで。


そうして休止。


ジョンBが戻ってきた時のあのムードは何だったんだろう？
ウルフルズ再スタートを歌う大好きな「四人」という曲、
あれはいったい何だったんだって。


当時は、
「そうだとしても、
わざわざ休止だと発表なんてしなくていいのに。
」と思っていました。

じっくり休んでくれていい。
ファンはいつまででも待っていられるのにと。

「休止だ」と公に言うことは、
そのまま帰ってこないかもしれない、
という可能性を示唆することでもありますが、

でも、
私は、
ウルフルズならきっと帰ってくると思っていました。

だからこそ、
帰ってきた時、
よりかっこ悪くなるだろうと不安になったのです。

休止から復活するのにたった○年か、
とか。
どの面下げて帰ってきとんねん、
とか。
復活するならなんで休止したの？とか。

え？ウルフルズって休止してたん？とかね。


復活の知らせを聞いた時、
「ああ、
やっぱりな」と思いました。

もちろんウルフルズのことは長年愛していたし、
メンバーも皆皆大好きなので、
嬉しかったのは本当でした。

けれど、
思ったよりも休止のことが自分の中で固くしこりとなって、
個人の活動を追うことに慣れはじめた時だったこともあり、
素直に喜べないでいたのも本当でした。

半ば、
いままでのクセのようなもので、
アルバムを書い、
この「ウルフルズぴあ」も流れで買いました。

さほど期待もせず……　期待しすぎないようにして読み始めました。


この本は、
4年半のしこりを綺麗になかったことにしてくれました。

休止しなくちゃいけなかったわけも、

休止してからのことも、

復活することになったことも、

復活すると決まってからのことも、