最後の確認として有効

クエスチョンバンクの帯で「QBだけで90%取れた」と言う受験生の声がありますが、
類似問題は7割程度しか出題されなかった印象です。
vol1〜4の解説を良く読んで、
必要に応じて「病気が見えるシリーズ」や医学書院の標準シリーズを参照して、
ようやく9割と言った感じです。
　ビタミンB群の名称や寄生虫の虫卵や成虫の写真、
細かなサイトカインの問題などは、
これらの本にも小さい字でしか載ってないこともあります。
当然過去問や予備校の出版物では歯が立ちません。
（もっともCBTは実感より高い点数が出るらしいので、
7割程度の手ごたえでも平均点（8割弱）くらいの結果が出ます）
また問題の答えが間違っている個所もあります。
第3版vol1のP31、
聴覚障害をもつ患者さんに呼び掛ける方法で、
「肩を叩いて呼び掛ける」が正解なのですが、
「普通に呼ぶ」を答えとしています。
今年の問題では、
選択肢の「普通に呼ぶ」を削除して、
「軽く肩を叩いて呼び掛ける」を正解としていました。
（他の選択肢はメールを使う、
ランプを点灯するなど明らかな間違い）もっとも正解率9割以上にならない限り、
解答の間違いは気にならないかも知れません。

ある程度実力が付いた後にクエスチョンバンクの解答・解説を読むとおかしな所が多々ありますが、
実際の試験では悪問や正答率が低すぎる問題は削除されることが多いので、
気にしないことです。

4連問などは1問目に明らかにこじつけの解答を正解として解説していますが、
あくまでもCBTの試験用だと思っておいた方が良いです。
割り切って暗記した方が点数は伸びます。

CBTは医師国家試験にも出題されない細かい基礎医学の問題や、
普通の医師・大学教官が知らないような遺伝子解析の方法を問う問題もあります。
それらを無視して短期間（1ヵ月）で平均点を取れれば良いと考えるなら、
クエスチョンバンクに集中して取り組むだけで十分だと思います。