フレッシュで魅力的なキャストと素晴らしい合唱シーンは感動を誘う。未見の方はぜひ！

誰が何と言おうが素晴らしいドラマでした。

本作のようなストレートな学園青春ドラマは、
得てして観ている方が恥ずかしくなったりするものですが、
このドラマに関してはそのストレートさが逆に心を打ちました。
これは思い切ったキャスティングによる力も大きかったように思います。

主演の真琴役の芳根京子さんはじめ生徒役の役者さんたちはそれぞれにそれなりのキャリアはあるものの失礼ながらまだまだ有名とは言えず、
下手にイメージが付いていない分、
個々のキャラクターを自然に演じられていたように思いました。

また番組公式サイトで公開されていた「オモコー合唱部通信」を見てもキャストの皆さんは本当に仲が良さそうで、
その動画の中で「撮影は学校で、
合唱の練習は部活みたいで、
合宿のロケも泊まりだったから、
本当に学校生活をしているようだった」と言われていましたが、
演じている本人たちがそう思えているのなら、
観ている側が自然に見えるのは当たり前だな、
と妙に納得してしまいました。
そして自然に見えるからこそ、
「青春」している脚本でも素直に感動できたのだと思います。


各回の合唱シーンも素晴らしく、
有名曲の合唱アレンジも良く出来ていて、
これも公式サイトで公開されているフルバージョン動画を繰り返し聴いてしまいました。

またドラマのためだけに作られた表参道高校合唱部に伝わる伝説の歌である「愛の歌」は本当にいい曲で、
9話でその曲をそれぞれがそれぞれの思いを胸に歌うシーンは、
とても日本の連ドラとは思えず、
良く出来たミュージカル映画のワンシーンのようでした。


その9話でヒロインの相手役である快人が真琴のことを「いつも一生懸命で、
生命力の塊みたいな子で、
一緒にいると元気になれる」と言っていましたが、
私は真琴だけでなくオモコー合唱部みんなに毎回元気をもらっていました。
そう言えるほどにこのドラマのキャストは本当に自然で魅力にあふれていました。
もう彼らに会えないと思うと寂しさを感じるほどです。