初心者向けでは無いが、他の大戦略には無い魅力がある

もし大戦略シリーズ初心者が間違ってこの作品を最初にプレイしようものなら、
30分で投げるに違いないです。

携帯用ゲーム機で第二次世界大戦を舞台にした戦術シミュは現在はこのタイトルがほぼ唯一だと思うのですが、
もし大戦略を殆どプレイしたことが無い方が、
時代の嗜好からこの作品を大戦略デビューとして選ぼうとしているなら止めたほうがいいです。


このタイトルはメーカーサイト内でも上級者向けとして位置付けられている大戦略で、
シリーズ経験者であることを前提にした作り、
難易度になってます。
大戦略シリーズの中でも特にルールが複雑な部類にも関わらず、
チュートリアルは一切無く、
インターフェイスも良いとは言えず、
何より序盤から難しい。


本作の低い評価の多少は、
大戦略プレイ経験があまり無い人が本作に触れ、
その理不尽な難度と不親切さについて書かれているのだと思います。


私は大戦略シリーズマニア、
というほどでもないのですが、
大戦略シリーズなら説明書を読まなくてもある程度ルールが飲み込めるくらいのプレイ経験はあり、
言い方は悪いですがキャンペーンモードを主体とした他の大戦略タイトルが「ヌルい」と感じていました。

そんな人間には嬉しい大戦略の一つかもしれません。

あと、
大戦略シリーズのチープなグラフィックとサウンド、
兵器の性能バランスがおかしいのは今に始まったことではないので、
そのあたりを許容できる寛容さは必要ですね(笑)

システム面でも、
輸送トラックがいるマスに歩兵移動させりゃ、
搭載する以外選択肢無いだろう、
ってところをいちいち十字キーを縦に横に何回もポチポチして「搭載」コマンドを押さなきゃならない。
そんな無駄手間を「かわいいもんだ」と笑って許せる包容力も求められますw
飼い慣らされた大戦略ファンでもなければ投げつけて当然の不親切さが他にも随所に見られます。


でも、
このタイトルにしか無い時代背景と、
旧日本軍兵器を扱える魅力と、
歯ごたえある難易度、
そしてそれをどこでもプレイできるという利点は何にも代えられず、
甘々点数付けてます。

楽しめる人には楽しめる大戦略であることには違い無いんですよね。