民主主義とはそう硬くならずにとにかく無関心にならないことって意味だと思います。

今、
シールズの活動が非常に注目されています。
彼の活動が大きくマスコミに取り上げられ、
大勢の人たちを巻き込みました。


この本は、
シールズで中心となっているメンバーと作家で大学教授の高橋源一郎との対談本です。

シールズがどのようにして立ち上がったのか。
そうしてどのように活動を継続していったのかが。
その点がまず詳しく書かれています。
この本をを読んでいて一種の空気というか雰囲気というのか、
シールズの人たちは今この活動を行わなければならない、
という気持ちや情熱があるのですが、
その情熱的なもの。
その気持ちが軽い感じがします。
しかし、
それがいいんだと思います。
反権力の使命感に燃えた、
情熱を滾らせたみたいな昔の学生運動のリーダーの様子はありません。


でも、
政治を考えるときそれでいいんだと思います。
いつも使命感とか暑苦しい情熱では疲れてしまいますからね。
彼らの軽い気持ち、
でも民主主義のためには行動することだ大事なんだよっていう気持ちが非常に重要なんだろうなとこの本を読んでいると感じます。


で、
この本のタイトルの「民主主義ってなんだ？」ですが、
この本では答えは出ていません。
でも、
民主主義ってそういうもんかもしれませんね。
とにかくみんなが考えていないといけないんだということをこの本は感じさせてくれます。

この本の中で高橋源一郎は古代ギリシャから現代までの民主政治の歴史を簡単にまとめてくれていますし、
でも、
あきらめちゃいけないってことも思わせるいい本だと思いました。