全ての「働いている人、これから働く人」へ

漫画onWebのDL版で読みました。

紙媒体との価格差そのものが、
本書で描かれた問題を如実に表していると言っても良いでしょう。


内容に関する紹介は他の方がレビューしている通りなので割愛しますが、
漫画や出版に携わる（もしくは目指している）人に限らず、
全ての働く人に一読してもらいたい一冊です。

個人的には素晴らしい内容だと思いますが、
読む人によって極端に評価が分かれるでしょう。

色々な立場の人が絡み合って仕事というものが進んでいくので、
著者が絶対的に正しいとは思いませんが、
システムに疑問を感じ、
それを変えようとしたり、
新しいシステムを作ろうとしたりする著者の姿勢には非常に心を打たれます。


自分が、
システム（会社や社会や政治）に甘んじて、
システムの不具合に気づきながらも文句を言うか正当化するだけで放置している人間なのか、
そもそも自覚が無いだけの人間なのか、
それともシステムを変えるために何かをしようとしている人間なのか。

本書を読み終わった時に、
自身の立場に気づくでしょう。


これから働こうとする学生さんなんかは、
その辺のよく分からない自己啓発本を読むよりも、
この本を読んで、
自分がこの世の中をどうしたいのか、
何をしたいのかを考えたほうが、
余程ためになると思いますよ。


※2014/06/01 Kindle版が無料となりましたので、
価格に関する記述を修正しました。
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