ピクチャープレーンとゴッホの眼
考えてみると、
絵を描くということはかなり奇妙なことである。

立体的に見えている(両眼視)ものを平面上に描かねばならない。

しかも描かれた絵は立体的に見えなければならないという、
この矛盾。


ならば、
画家とはこの矛盾を突破した眼(というか見え方)を持つ人なのだろう。

よく「見えるとおりに描く」などというが、
画家でない人にはできることではない。


ところが、
本書では、
ピクチャープレーンという強い味方が登場する。

これはただの透明な板だが、
画家の眼を一挙に手に入れることができるという。


本書では、
ピクチャープレーンは自分で用意せよ、
とある。
20x25センチほどの
ガラス板かアクリル板と黒い紙で作ればよいとしているが、
ちょっと面倒である。

本書のワークブック(別売)では、
プラスチック製のものが附録でついているので便利である。

翻訳本と原本(英語)ではサイズが異なり、
原本の付録のほうが大きくて使いやすい。

(ワークブックは書評済)

本書はその題名のように、
絵を描くときにできるだけ右脳が働くよう工夫した
レッスン(線画など5つのスキルを学ぶ)で構成されている。


レッスンに関わるいろいろな話も面白い。
特に興味を誘ったのがゴッホだ。

ゴッホの画家時代は10年ほどだったが、
初期の頃は当然「画家の眼」を持っていなかった。

そこで、
ピクチャープレーンを鍛冶屋に作らせた。
これがなんと13キロ以上もある木製のもの。

分解可能で、
ゴッホはこれを持ち運んで、
ヨットの絵などを描いている。
ご苦労さまでした。

本書では、
説明図つきの自筆手紙でこれが紹介されている。

また扁平な頭の人物画を描いていたことも面白い。
これは「画家の眼」を持たない人の典型的な表現のようだ。

でもすみやかに自力で克服したのはやはり凄い。


このように、
本書では楽しみながら絵のスキルを高められる。
良書である。
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決定版 脳の右側で描け[第4版]

その他の感想

肌寒い時用の防寒です
スティック使用中
メーカーの気概に感謝
かなり大きい!
DC18RBからの買い換え
巨人を殺す新たな巨人の出現、敵か見方か
柔らかく、しっかりフィットする
毎月ふろくが楽しみのようです。
飽きずに続けられる
好きなテイストなら良書
印字はきれいに印刷されます
コーヒー3杯分が入る手頃な大きさで頑丈
よくまとまっています!
付属くソフトはイマイチでしたが、アプリのソフトを変えたらかなり綺麗に映像が見れました。
初回は未着返金、再注文しました
Office home&business2016購入
新柄が買えて良かったです
これからの時代を担う本ですね。
問題なくよい
細かいところまでコピーされています。
脅威のリマスタリング
上げ下ろし軽々
話題のコーナーが割愛されている
人間の持つ「恐怖」に対する科学書
「何か脇が甘い感じだったけど、なかなかいい映画だったわ」
かなりの大容量が入りますねぇ〜(汗)。
甲高な方におすすめです
描写には賛否両論ありますが・・・
これからの季節にはよいです。
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