英国の軽戦車について纏めた本ですが、空挺戦車テトラークの纏まった記述はありません。

英国の軽戦車について纏めた特集で機関銃装備のものに限られており有名なテトラークは軽巡航戦車として本書には収録されていません。


構成は以下の2つに大別されます(頁数は本文が頁の一部にでも書いてあるものは含んでいるので正味の頁数は少なくなります)。

・軽戦車の開発史（序文も含めます）　20頁
・実戦史（フランス戦、
及び地中海、
蘭印での戦いに2頁強の総括を含めます）16頁

本文にはモノクロ写真多数の他、
各型のCGイラスト各2葉を収めた4頁、
見開き2頁Mk.VIBの内部透視図、
イン　アクションCG1頁が添えられています。


英国の軽戦車は敵の戦車と戦うことは深刻に考えられず機銃を主武装に発展し（後期型では12.7mmや15mm機銃の様に対装甲を意識した武装も施されましたが）、
実戦での戦績は英国の軽戦車が殆ど近代戦には対応できなかったという残酷な事実が示されています。
個々の戦いは殆ど言及されていません（1940年10月23日にイタリア陸軍第1リビア師団に撃退された話が興味深いです。
）
　尚、
実戦史に含まれてしまいましたがドイツ軍に捕獲されたMk.VIBが105mm自走榴弾砲leFH16に改造された36頁の写真も興味深いです。