それでもゲームは終わらない

　伊達を迎えに来たヘリの強奪作戦、
当の伊達の裏切りで失敗かと思われたが、
倒れたヒミコに
代わって織田が参戦。
そしてヘリの伊達にももう一つ裏の思惑があった…！
攻守が入れ替わるヘリをめぐっての死闘はなかなかの緊迫感で面白い。
ですが…血みどろの結末。

ティラノスジャパンに滝のような冷や汗をかかせたものの一歩及ばず。
犯罪抑止の名の下になおも
続行されるデスゲーム、
それを支える巨大な裏の権力に坂本の声は届かない…。


　もっとも現実のマスコミの偏向報道ぶりを見てると、
「情報操作で世界を支配」というこの物語の
無理設定もだんだん違和感なくなってきてるように感じられて怖い（笑）。


　力尽きた坂本の傍らに近づく人影。
また爆弾グームの続きか、
あるいは新たな脱出手段を見出す
のか、
次巻からの展開によって評価が分かれそう。
とりあえず一つの区切りがついた12巻でした。