ブルース・ウィリスに悪役は合わない

ブルース・ウィリスが出ているというので観ました。

始めは街のチンピラに捕まっている娘を父親が助けに行く、
というだけの話だったのが、
父親の謎の素性のせいで、
どんどん話が大事になっていって・・・というあたりまでは、
結構わくわくしながら観ました。
が、
後半、
アクションモードになってからがいまひとつ。

主人公が強すぎて、
敵の弾は至近距離でもあたらないし、
こちらが撃つまで待ってるし、
ＴＶゲームのようなガンアクションでいまいち熱中できません。

ストーリーも直線的でひねりはなく、
演出にもこれといった情緒の深さもなく、
中盤以降は予定調和的に淡々と映像が流れていった感じです。

主演のジェイソン・パトリックは（すっかり忘れていましたが）２０年ほど前に「スピード２」に出ていました。

ジョン・キューザックはこのまえ「推理作家ポー 最期の５日間」で見事な主演ぶりでした。

娘の友達役のジェシカ・ロウンズは、
2009年に米ピープル誌の「世界で最も美しい女性」に選ばれたほどの美形です。

役者はそれなりに魅力的ではあるのですが、
これはやはり、
脚本がダメなのかもしれません。

で、
肝心のブルース・ウィリス。
「キリング・ショット」でもマフィアのボス役をしていましたが、
「悪い奴」のオーラが足りないというか、
やっぱり悪役はあんまり合わないですね。

というわけで、
ちょっと残念な作品でした。
時間の無駄、
とまではいいませんが、
ひまつぶしくらいになら。