音楽に帰ってきてくれてありがとう

（ベスト盤を除けば）前作「エメラルド」からはもう3年半以上経過していて、

その間に届くニュースも必ずしも前向きなものではなかったけれど、

とにかく音楽のフィールドに帰ってきてくれたことがただ単純に嬉しい。


次のアルバムへの布石としての作品ということですが、

既にネット配信されている「東京ドリーム」と「キラ星」に加えて、

近年のCoccoの作風を凝縮したような「ありとあらゆる力の限り」と
動画でしか聴けなかった「花明り」が正式音源になったことだけでも満足です。


全体的な印象で言えば、
「祈りが届いても届かなくても祈ることを決してやめず前に進む」という決意を感じる作品でした。


雑誌記事によれば病もある程度克服したようですし、
できることならこのまま音楽という場所に留まり続けてほしい。

もう20年近くも彼女の存在と音楽に惹かれ続けて、
勝手に伴走しているつもりの一ファンとしてはそう願わずにはいられません。