学会＆実務の基礎となるべき基準書

１　事実と理由と結論を、
きわめて明快に編集した刑法各論の基準書。

２　三人の秀才かつ勉強家が、
判例を独自に収集して編集しており、
きわめて価値が高い。

　　　学生時代に勉強ができなかった学者が書いた本は、
どんなに言い訳をしたとしても、
信頼性が乏しい。

　　　つまり、
それぞれの学者の能力差をもっとはっきりと自覚した上で勉強することが大事。
いつまでたっても理解できない結果となる。

　　　この本は、
そんなバカ本とはまったく違う。
信頼性が非常に高い。
非常に精密に編集されており、
当該判例の意味を間違えることはまずありえない。

３　この判例集が、
ほとんどすべての研究者の「刑法各論」などと称するダサい類書のタネ本です。
つまり、
他の刑法学者は、
ほとんど全員が、
この判例集を模倣しているといっていい。
データブックとしての価値もすごいが、
事実と判旨が、
きわめて適切に編集されており、
事実認定と判例が発展させてきた準則へのあてはめがはっきりわかる仕組みになっているのは、
白眉。


司法試験などの国家試験を通過するには、
この本を基準にしてノートをつくり、
抽象論だけの刑法各論の教科書のいいところをこちらに書き込む、
みたいな勉強法がもっとも効率的。
司法試験の択一も論述も、
この総論各論に書かれていない判例からは出題されない。
試験前に、
２冊を一日程度で通読できるように、
整理しておくこと。