構造溶接設計者・監理者・検査者向けの内容です。

「溶接技術の基礎」とのタイトルですが、
専門技術者としての「基礎」であり、
入門者が
最初に学ぶ「基礎」とはチョット違います。


全10章257Pから成りますが、
主に船舶や建設鉄構の継手設計、
溶接材料の選択、
溶接欠陥、

検査方法の記事で占められており、
JIS規格構造鋼とアーク溶接・半自動溶接が中心です。

実作業の要点や手技に関する記述は乏しいです。


溶接継手設計や溶接品質の検査維持に携わる方に必要な知識と理論が主で、
基本的な溶接用
語、
機械用語を理解していないと、
難解だと思います。

趣味で溶接を用いたい方や　これから手溶接の手技を体得したいとゆう方には、
お勧め出来
ません。


第一章　溶接法とその種類
第二章　溶接継手の強さ
第三章　設計
第四章　溶接用鋼材と溶接熱影響部の材質
第五章　溶接材料の選び方・使い方
第六章　特殊材料の溶接（ステンレス・アルミ・チタン）
第七章　熔接機、
溶断器の選び方、
使い方
第八章　溶接施工管理
第九章　溶接部の試験と検査
第十章　安全衛生

溶接部欠陥の防止に腐心している私は座右の一冊に加えました。

上記の通り、
溶接設計監理に携わる方、
目指す方、
溶接作業の経験者で更なる作業性の向上
信頼性の向上を目指す方には、
お勧めしたい一冊です。