ヨーロッパの誠実なお百姓さんたちの声が聞けます

高級ワインに関心はなく、
自然派ワイン・有機ワインのことも全く知らないのですが、
ヨーロッパの美しい農村風景やお百姓さんたちの写真に惹かれて購入しました。
ほぼ全編、
ワイン農家兼醸造家のインタヴューとなっており、
彼らの誠実な声が聞けます。
それぞれに、
食や生命についての考え、
人生に通じる警句が含まれており、
自分自身の生き方を振り返るヒントにもなります。


当たり前のことながら、
果物の発酵物たるワインも生き物です。
大量生産がきかない、
輸送や取り扱いに気を遣う、
畑や製造年によって味が異なるといったことは、
むしろ当然のことなのです。
そうした食べ物本来の姿に思いを巡らせることが、
結局は生命尊重の姿勢につながっていくのではないかと考えさせられました。


…とまぁ、
あまり固いことは考えず、
気に入ったページから拾い読みするだけでも楽しい本ですよ。
ワイン好きにはもちろんお奨めです。