歴史の流れがつかみやすい叙述
 タイトルは「幕末から維新へ」となっているが、
本書では十八世紀末の天明期からの記述となっている。
「あとがき」によると、
維新変革の起点を十八世紀末に設定するという著者の理解に基づく故とのことである。


 実際に読んでみると、
ペリー来航以降の様々な動きの背景となる社会、
対外関係、
経済などの変化の起点が十八世紀末頃にあることが理解でき、
著者の設定は適切であったと思われた。
特に、
天皇をめぐる新たな動きが詳述されていることは、
幕末の天皇、
朝廷と幕府との関わりの急激な変化の伏線を理解する上で非常に役に立つ(著者には、
本書にも何度も登場する光格天皇と孝明天皇を取り上げた「幕末の天皇」(講談社学術文庫)という優れた著作もあるので、
本書を読んで幕末の朝廷改革や幕朝関係等に興味を持たれた方にはそちらもお勧めする)。
また「第三章 近代の芽生え」として一章を設け、
幕府や藩による教育機関の設立や、
民衆の知的な発展過程が詳述してあるのも、
幕末、
維新のみならず、
明治以降の日本が欧米の学問、
技術を急速に取り入れ、
消化、
発展できた知的レベルの高さの源流がどこにあったのかを知るという点で大変興味深かった。
幕府が寛政四(1792)年から朱子学を振興し埋もれた人材を発掘するために始めた学術試験である「学問吟味」という試験の合格者のなかから、
幕末に対外関係を中心に新たな局面に対応できる有能な幕臣が輩出されたことなど興味深い事実も多く紹介されている。


 著者自身が維新史の研究者ではないとしており、
第四章、
第五章のペリー来航以降大政奉還までの記述は若干駆け足の感じは受けたが、
それまでの記述が丁寧なので理解しやすい。
日本近世史のシリーズ5冊の中では最も歴史の流れを把握しやすい巻ではないかと思われる。
幕末から維新へ〈シリーズ 日本近世史 5〉 (岩波新書)

その他の感想

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ストレスになる。
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