まさかのスピンオフに驚愕。主人公は作者の人気キャラである、みっちゃん。ぶっちゃけ「サイコメトラー」などの本編より面白い。

「サイコメトラー」だけではなく「シバトラ」、
更には「クニミツ」などの旧作でもその圧倒的存在感を見せ付けた何気に長寿キャラのみっちゃんが、
とうとう物語の主人公に。


内容はほぼ「サイコメトラー」などでのみっちゃんの活躍と同じで、
恐るべき強運の持ち主であるみっちゃんが「ラッキーマン」ばりの強運+マジックアイテムで事件を解決し、
快刀乱麻する、
という流れ。
前記のタイトルのキャラは他には一切登場しないので、
元ネタを知らなくても、
問題なく楽しめる。


舞台はサファリパーク並の底辺DQN高校で、
みっちゃんはここでも持ち前の強運とマジックアイテムを生かして大活躍する。


そしてただの偶然なのに、
周りの人間たちは彼を凄い教師だわ！！とリスペクトしていく。


シリアス要素はほぼ無し。
痛快ギャグマンガとして、
面白い。


だがストーリーもただのギャグマンガかと言えばそうではなく、
生徒達はそれぞれに悩みを抱えており、
教師マンガ、
学園マンガとしても優良作品。
学校では暴君のくまモンが実は家では虐げられており、
家族からも避けられ、
家畜同然の食事ともいえない食事を親から与えられているシーンは、
涙を誘った。
自分に与えられた粗末な食事を見て、
「…これ…エサ…だよな…」と独り呟くシーンは、
実にリアルで悲しい。
この巻で一番印象に残った（ギャグマンガなのに）。


みっちゃん無双は実に面白い。
彼は完全にチートキャラなので「サイコメトラー」などにもギャグパートにしか登場しないのだが、
この強運の前にはカンナビスでさえただのザコ。
間違いなくシリーズ最強キャラであろう。


単行本書き下ろしは特に無いが、
表紙とカバー下も、
実に凝っている。
特にカバー下、
心臓に悪いので、
開く時は、
ご注意を（笑）。