楽しんで読める文学史雑談、あなたの意見は?
 本書はPHP新書の『身もフタもない日本文学史』を底本として、
第1章の古事記に関する記載と最終章のエンターテインメント文学の章を追加して一書としたもので、
ごく手短に日本文学史を見渡すことを目的としています。
といってもこの分量で文学史を語ることは無理ですから、
却って何を話題として選択するかで著者の文学観が強く出ているのではないかと思います。


 清水義範氏といえばやはり『国語入試問題必勝法』を思い出される方が多いのではないでしょうか。
あの小説は明らかにおふざけのパロディですが、
一方で世の風潮に対する厳しい批判のまなざしが奥の方で光っていのが感じられたのではないかと思います。
清水氏とはそういう作家で、
一見オチャラケたような風を装いながら、
実は根は大まじめに議論しているというのが真骨頂なのだと思います。
この文学史もいかにも「どうぞ軽く読み流して下さい」といった体裁をとりながら、
実は抑えるべき点は抑えている、
そういう本に仕上がっていると感じられました。


 ところで、
近現代の文学史については今昔の感がありますね。
わたしたちの若かったころは森鴎外・志賀直哉が神様扱いで漱石は一段低く見るような傾向が主流だったと思います。
わたしなどは志賀直哉があれ程評価される理由がよく分からず、
読書感想文に悪口を書いてとっちめられた思い出があります。
現在若い人は漱石は読んでも鴎外や志賀直哉は教科書に載っている文章に触れる程度になってしまったのではないかと思います。
と、
これは余計な感慨ですが、
文学史にも変遷があるのだなあと、
年寄りの感想を付け加えるのをご容赦ください。


 本書は親しみやすく書かれていますが、
文学に全く興味がないという向きにはあまり関心が持たれないかも知れません。
むしろ、
文学好きで文学全般に関する肩のこらないそれでいて一応頷かせる雑談を読みたいという向きにご一読をお勧めします。
意見の相違はもちろんあるでしょうが、
楽しく読めると思います。
学校では教えてくれない日本文学史 (PHP文庫)

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