変額保険のパンフレットです。

基本的に変額保険のパンフレットに、
過去の実績の良かった事例を組み合わせたものと思ってよい。

内容としては結構、
様々な性質のあるものを一つにまとめて説明しているため、

読者が勘違いを起こしやすいことを狙っていると思われ、
正直良い印象を持てなかった。


たとえば海外では保険が進んでいてを運用商品として使っているんだ！という流れで国内の変額保険に進むが、

基本的に海外の保険と日本の保険は中身が異なり（制度が異なり、
保険とされる範囲が異なる）関係ない。


本文中に節税の説明で、
金融商品は「所得税」と「住民税」を加えた税率で計算しているのに対し、

保険は「所得税」だけで計算しており、
ほら安いでしょというご誘導させかねない数字の明示した説明には疑問を感じる。


そもそも海外のファイナンシャルプランナーの実務書（英語でいくらでも出ている）を見てもらえばわかるが、

保険を運用のメインに提案するなんてことはファイナンシャルプランナーはしない。


変額保険は保険機能付きのコストの高い投資信託でしかなく、
変額保険の運用は基本的に投資信託などの運用会社に委託しているのだから、

specialな運用ができるわけではない。


保険→リスクを避けるもの
金融商品→運用するもの

という作られた本質を超えることはないと思われる。


私は保険は「課税の繰り延べ」及び、
法人で契約して、
黒字の年に費用としておき、
赤字の年に売却して益出しをする、

「利益の繰り延べ」ぐらいしか意味がなく、
ほとんどの場合節税以上に発生する高いコストを取られておしまいだと思っている。


保険とはいえ金融商品的な運用を目的に書いているのなら「最強」などという安易な言葉は慎むべきで、

損する可能性を真正面から書いていない点で、
リーマンショック直後の変額保険の惨状を知るものとして
憂慮する内容である。