まず親が「ぼやき癖」「文句癖」を断ちなさい、という教え

親がぼやけば子もぼやく。


この教えがとりわけ、
ためになった。


ファミレスで「おっそいねー」「スタッフ、
気が利かないねー」と文句たらたらの
親の横にいる子はたいてい、
親と同じ仏頂面。


そういう親はたぶん家でも、
テレビを見ながら、
電話をしながらいつも
文句を垂れ流し、
その「ぼやき癖」「文句癖」が子どもに確実に伝染している。


人をののしったり、
なにかと言えば「むかつく」「うざい」と言い放つのは、

誰でもいつでもカンタンにできて、

もの申した満足感、
人や世間を見下したと錯覚できるカイカンもある。
だから、
伝染しやすい。

マスコミも心得たもので、
大衆が不満や文句をぶちまけられるような情報の流し方をしている。

だから現代人は「文句癖」がつきやすいことを、
親は認識すべきだと平先生は説く。


親が文句たらたらだと、
子どもの方も
なまけ心、
ねたみ心、
なんでも「文句」にすり替え、
それを堂々と自己正当化するようになる。

その「文句癖」は子の一生をだいなしにする。
なぜなら文句癖のしみついた人間は、
逆境の時はもちろん
幸運に恵まれても文句の種を見つけてやはりブツクサ言って、
当人は常に「不幸」だから。

決して、
子どもに「文句癖」をつけてはいけない。
子どもは、
親のひとりごとも
実によく聞いているから、
親はまず自分自身が、
ぼやき癖、
文句癖を断つこと。
深く納得。


新年度の最初の教室で、
平先生は常に子どもたちにこう言ってきたという。


「意見」と「文句」の違い、
わかる?
先生は一年間、
意見はいつでも聞く。
文句は一切聞かない。


そして、
うっかり不平不満を言った子には
「それ、
文句？　聞かないよ」。

これを繰り返すと文句癖は減り、
放置していると、
増殖するという。


また平先生は最初の授業で
「みなさんの昨年までの学校生活はどうでしたか？　
すべてうまくいったと思う人は少ないでしょう。

しかし、
もうそんな心配はいりません。