理解されない生きづらさの核心を突く、救いの一冊

レビューはめったに書きませんが、

大嶋氏の他の著書やブログも含めた著述全般に救いを見出した者として、

お礼の意味で書かせていただきます。

(20年の沈黙を破り立ち上がっていただいて、
本当にありがとう！)

幼少の頃からの生きづらさは時間とともに増すばかり、

何とか楽になりたい一念で数十年間、
できる限りのことはやってきましたが
玉砕に次ぐ玉砕で八方塞がり状態。

(ちなみにこのプロセスを経て、
問題の核心には“恐怖”があるらしいことや、

自分のようなタイプにとって怒りの発散は苦しみが増すだけであることなどを
感じ取っていました)

そんな闇の中に見出した一筋の光が、
大嶋氏の存在です。


本書の中で展開されているトラウマ理論で、
生きづらさのすべてが腑に落ちました。

“解離”“麻痺”“過覚醒”“回避”などの重要な概念について、

角度を変えながらわかりやすく説明されているので、

「自分はなぜこんななのか！」という
当の本人にもわけがわからない、
当然ながら人にも理解されない現象の数々や、

生きづらさが年々ひどくなっていく理由について、
深く納得することができました。


読み終えた今、
楽になるキーワードをなるべく唱えるようにしているので
“千本ノック状態”です。

といっても、
すでに以前より楽になっている面もあるし、

何より続ければ「元から楽になれる」と思うので、

「続けるためにも！」と、
折に触れ読み返しています(座右の書になりました)。

キーワードを唱えつつ、
時には「心よ！」と無意識さんにも聞きながら、

長い長い付き合いだった“解離”との永遠の別れを目指して。


<中間報告>
言葉に意識を向け、
呼吸に注目しながら、
ゆっくり唱えること数日。

あるときを境に、
唱えているキーワードが脳に、
意識にハッキリと響き始めました。

慢性的に頭が「ボワ~」としていたのが、
クリアになった感じ。

「麻痺が取れてきたのかな~」