変化が際立つ第3巻

今巻は新撰組へ風神雷神コンビの加入で、
女子高を舞台にした物語りも彩りが出てきた気がします。

また、
石神女子生徒会が執拗に飛行機を飛ばさない様にしていた理由と、
各校が石神女子を警戒する
理由が判明し始めます。


今迄方針を巡って対立していた生徒会長とも和解し、
石神女子が一丸となって行きつつも、
各校も
復活しつつある石神新撰組に危機感を募らせ、
今後の展開が激しさを増す感が出ています。


この物語で安心するのが、
戦った相手と結局は険悪な関係にならないのが良い所だと思います。

今回戦ったB-29擁する「下北服飾専門学校」とも、
お互いが「お前ら強いな」的な関係は見ていて
気持ちが良い気がします。


今巻は特にB-29好きな方には堪らないと思います。
単にB-29が登場する物語ならば沢山ありますが、

爆撃の工程や低空進入に因る爆撃等、
マニアックな視点からの展開は非常に珍しいです。

当然、
それを阻止する為の空戦シーンも見所です。


また、
1巻2巻と見比べると作画のタッチが以前からの野上先生の絵に戻りつつあるかな？と感じました。

特に1巻の頃はキャラの目がデジタル彩色が前面に出ていたのですが、
この巻になるとそれが薄れて、

独特の「くどさ」が無くなった気がします。
カバー裏も是非。