日本的心性の本質を捉えた稀有なる外交官による日本論

文章は平易だが、
語られる内容は実に深い。

日本文明の中核にある「造り変える力」論は、

世界各国にも世界に開かれたアイデンティティを失わずに
異質文明原理を取り入れる基盤として、
実に普遍性のある
洞察であり指摘となっている。


また、
書かれている内容の殆どは、
実際に外交の現場で体験
した内容に基づき、
キューバ、
ウクライナ、
イスラエルなど、

その国の現在の希求している内容が何なのか、
そしてそれが
日本といかなる関係や将来の可能性と結ばれているのかが
実にわかりやすく書かれている。


内容の幅、
そして良識ある態度、
国際法から見た歴史観など、

あらゆる点から現在の高校生などに読ませたい内容である。


ぜひ子供たち、
そして国際的に捉えた日本の真の力を知りたい
人にお薦めしたい。