理想なんかなくても生きて行ける、夢もなく恐れもなく、生き抜け！

離れ業です。
ライプニッツ、
ヴォルテール、
ロック、
ルソー、
マルクス、
リカルドオ、
マルサス、
ニーチェ、
ケインズ、
シュンペーターに、
最近になってピケティが参戦してきた西欧近代から現代にいたるまでの骨太な思想闘争の解説が、
現代の｢人材にもなれずに余ってしまって、
いまや戦争で在庫整理されそうな一般ピープル｣の生き方への指南書にもなっているという離れ業です。


「あのね、
学校が教える綺麗事なんか信じてたら墓穴を掘るよ。
機会の平等の実現だの、
人権だの、
みんなが幸せに豊かに生きる社会を目指してだの、
富の再分配だの、
みな嘘だからね。
油断せずに生きろ。
この世は騙しで満ちている。
騙される方が悪いの。
人様に迷惑かけなきゃ、
どう生きても自由ではあるけど、
自由つーのも一般庶民には手が届かん。
そーいう現実から目を逸らさず、
生き抜け。
貧乏人は、
何があっても我慢して生き抜くしかない。
政治も他人もあなたを救わない。
自分に能力がないなら、
強い奴にくっついて生きろ。
それしかないなら、
そうしろ。
理想なんか求めなくても生きてゆける！そこんとこ、
よろしく」ってことが、
偽善を廃して書かれた本です。


こういう本は、
副島隆彦氏でない書けません。
学問と人生論の合体。
すごいです。
編集者の小笠原豊樹さんのセンスもすごいです。
副島氏と小笠原氏は、
黄金の組み合わせです。