ただ一言、シンプルと。

良しにつけ悪しきにつけシンプルなのです。


例えば、
発音の切っ掛けになるクリップ及びペダルの数が4つである点ですが、
数を制限することで配線や感度調節といった煩わしさが減る一方で、
ライドシンバルやタムが省かれており演奏の幅は狭まっています。


各クリップに割り当てる音色の変更やイヤホンなどで聴いた時の左右位置の設定をする機能も、
技術的には搭載可能な筈ですが省かれています。
恐らく煩わしさとのトレードオフで省かれたものと思われます。


ややネガティブ気味の書き出しでしたが、
これはとても画期的な商品だと思います。


上記のように拘る人しか使わないような機能は省かれているので直感的に使えますし、
それでいてハイハットのオープン・クローズペダルは再現されているという点でドラムの基本的な練習は出来てしまいます。


しかも、
クリップを取り付ければ何でもドラムに変わってしまうのですから、
持ち運びの手段を考えれば出先でも練習が出来てしまうという点においては本格的な電子ドラムにも勝ります。


電子ドラム入門機として、
またはリズム系の玩具として、
どちらともつかないからこそ大きな可能性を感じます。


個人的にはライドシンバルとタム3つを加えた8chであれば尚良し、
USB MIDIでの外部音源への対応が出来れば完璧だと思いますが、
それは今後発売されるかもしれないプロ仕様の製品に期待するとしましょう。


尚、
ハイハットのオープン・クローズ用ペダルは別売りである点、
ACアダプターは別売りである点に注意すべきかもしれません。