標準的な経済学の教科書として正常進化

一応大学の経済学部を出た身としては、
自分が現役の頃にこれくらいわかりやすく書いたテキストがあれば、
もう少し違った学生生活だったかな？、
とマンキューの著書を読むといつも思う。

今回もまさに正常進化と言うべきバージョンアップ。
ちゃんとそこここのコラム等には、
リーマンショック前後についての考察も垣間見える。

本書が前提にしている様な合理的期待仮説が真に適切か否かという問題は、
日に日に拡大している様に思うが、
まずは標準的なところから経済学を学ぶべきかと思う。
クラシック音楽に初めて接する方が、
いきなりシェーンベルクや武満を聴かないだろう。
普通は、
ベートーベンやモーツァルトあたりからだろう。
本書はそういった役割を担っているのだろうと思う。
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